母を尋ねて三千里

アミーチス エドモンド・デ

青空文庫で読む
明治海外イタリア小説
家族・血縁犠牲・献身成長・変化
あらすじ

イタリアのジェノアに住む13歳の少年マルコは、一家の貧困を救うためアルゼンチンのブエノスアイレスへ出稼ぎに行き音信不通となった母を案じ、単身アメリカ(南米)へと旅立つ。船旅を経てアルゼンチンに到着するが、母は雇い主と共にコルドバ、さらに遠方のトゥクマンへと移った後だった。マルコは道中で資金が尽き途方に暮れるが、同郷の老農夫や親切な人々に助けられて旅を続ける。過酷な荷車の旅では人足たちにいじめられ病に倒れるが、親方の励ましを受けてひたすら歩き続け、ついにトゥクマンへと辿り着く。一方、母ジョセハは重病に苦しみ、生きる気力を失って手術を拒否し死を待つばかりとなっていた。そこへ疲れ果てた姿のマルコが到着し、奇跡の再会を果たす。息子の姿を見た母は生きる希望を取り戻して手術を受ける決意をし、一命を取り留める。医師は、母の命を救ったのは君の勇敢な行動だとマルコを称賛する。

登場人物7
マルコまるこ
英雄
男性13その他

役割主人公

行方不明となった母を探すため、単身ジェノアからアルゼンチンへと旅立つ勇敢な少年。困難な旅を不屈の精神で乗り越え、母の命を救う。

ジョセハじょせは
犠牲者
女性奉公人労働者

役割家族・触媒

一家の借金返済のためアルゼンチンへ出稼ぎに出たマルコの母。過労から重病に倒れ死を覚悟するが、息子の姿を見て生きる気力を取り戻す。

父親ちちおや
守護者
男性労働者

役割家族

マルコの父。妻不在の中、男手一つで二人の息子を育てながら懸命に働く。マルコの熱意に打たれ、アルゼンチンへの旅立ちを許可する。

ロムバルディのおじいさんろむばるでぃのおじいさん
守護者
男性農夫農民

役割協力者

船の中でマルコと親しくなった老農夫。ロサリオで無一文になり途方に暮れるマルコに偶然再会し、宿屋で彼のために資金を集める。

荷車の親方にぐるまのおやかた
守護者
男性商人商人

役割協力者

サンチャゴへ向かう荷車隊の親方。マルコを荷車に乗せて労働の対価として同行させ、過酷な道中において唯一彼に親切にし励まし続ける。

メキネズめきねず
守護者
男性富裕層

役割協力者

母ジョセハの雇い主である立派な紳士。病に倒れたジョセハを手厚く保護し、トゥクマンで治療を受けさせている。

お医者さんおいしゃさん
知者
男性医者知識人

役割脇役

トゥクマンでジョセハの治療にあたる医師。手術を拒否する彼女を説得しようとする。再会後に母の命が助かると、それをマルコの功績だと称える。

人物相関5
マルコジョセハ家族

はるばる探し求めた母親

マルコ父親家族

旅立ちを許し送り出してくれた父親

マルコロムバルディのおじいさん友人

旅の途中で資金を集めて助けてくれた恩人

マルコ荷車の親方主従

労働の対価として旅に同行させてくれた恩人

メキネズジョセハ主従

雇い主と奉公人の関係

舞台

時代背景

19世紀後半

場所

イタリアのジェノアから、アルゼンチンのブエノスアイレス、ロサリオ、コルドバ、トゥクマンへ至る行程

イタリア、アルゼンチン

テーマ
  • 母と子の強い絆と深い愛情
  • 困難な状況にも屈しない少年の勇気
  • 異国の地で助け合う人々の善意
キーワード
ジェノアアメリカブエーノスアイレスコルドバツークーマンふくろ