「ああしんど」

池田 蕉園

青空文庫で読む
不明日本小説
怪異・幻想自然・風土
あらすじ

語り手の祖父が子供だった頃、家には曾祖母が泉州堺から嫁入りする際に連れてきた「三」という名の三毛猫がいた。三は18年もの長期間にわたって飼われ、耳も分厚くなるほど年老いていた。ある冬の日、炬燵の上で丸くなって寝ていた三は、急に伸びをして「ああしんど」と人間の言葉を発した。これを聞いて驚いた曾祖母は猫が化けると思って何度も捨てようとしたが、その度に三は家へ帰ってきてしまった。三は言葉を話した以外に悪いことは何もしなかったが、幼い祖父は口を利く猫に強い恐怖を覚え、それ以来生涯にわたって猫嫌いになったという。

登場人物4
わたし
知者
その他・不明

役割語り手

祖父から聞いた不思議な昔話を語り継ぐ人物。

さん
超越者
その他・不明18

役割触媒・その他

曾祖母が泉州堺から連れてきた三毛猫。家に18年も住み着き、ある日突然人間の言葉をしゃべる。

曾祖母そうそぼ
守護者
女性

役割脇役

祖父の母親。人間の言葉をしゃべった猫を化けると思い、家のために何度も捨てようとした。

祖父そふ
犠牲者
男性

役割脇役

語り手の祖父。子供のころに猫が口を利くのを聞いて強い恐怖を覚え、生涯の猫嫌いになった。

人物相関2
曾祖母主従

嫁入りの際に連れてきた飼い猫だが、人間の言葉を話したため恐れて何度も捨てようとする

祖父対立

人間の言葉を話す姿に怯え、後々まで猫嫌いになる原因を作った恐怖の対象

舞台

時代背景

語り手の祖父が子供だった頃の古い時代

場所

語り手の祖父母の家

日本

テーマ
  • 日常に潜む怪異
  • 長く生きた動物の伝承
キーワード
三毛泉州堺炬燵化けるああしんど