夜釣の怪

池田 輝方

青空文庫で読む
近世東京日本小説
怪異・幻想死・無常
あらすじ

「私」の祖父が、千住の女郎屋の主人と共に川へ夜釣りに出かけた際の出来事。二人が少し離れた場所で釣りをしていると、祖父は川で激しく水を掻き回すような音を聞く。間もなく、女郎屋の主人が突然帰ろうと言い出し、明るい場所に出るまで無言で怯え続けた。彼が語ったところによると、水底から馬や女に似た三尺ほどの不気味な顔が現れ、水面に浮かび上がって笑いかけたため、恐怖のあまり釣竿で水を掻き回して逃げてきたのだという。その後、女郎屋の主人は三ヶ月ほど病床に伏した末に亡くなり、祖父も大好きな釣りを一切やめてしまった。

登場人物3
わたし
知者
その他・不明

役割語り手

祖父から聞いた夜釣りの恐ろしい怪異体験を語り伝える人物。

祖父そふ
凡人
男性

役割脇役・対照キャラ

釣りが好きでよく夜釣りに出かけていたが、釣り仲間が怪異に遭遇して命を落としたことを機に釣りをやめてしまった。

女郎屋の主人じょろうやのしゅじん
犠牲者
男性女郎屋の主人商人

役割犠牲者・触媒

祖父と一緒に夜釣りに行き、水の中から現れた不気味な顔に遭遇して恐怖し、そのショックから病に伏して亡くなった人物。

人物相関2
祖父家族

孫と祖父の関係

祖父女郎屋の主人友人

夜釣りに行く釣り仲間

舞台

時代背景

江戸時代末期から明治時代初期

場所

千住付近の川の土手

日本

テーマ
  • 水辺の怪異
  • 未知の恐ろしい存在との接触と死
キーワード
夜釣千住角行燈水底の顔怪異