アア、サア、リイの三兄弟のうち、三男のリイは片目が見えず兄たちからいじめられていたが、温和な性格であった。ある祭りの日、三人は父親から欲しいものを聞かれ、アアは「百発百中の鉄砲」、サアは「何でも切れる刀」、リイは「どこでも見える遠眼鏡」を望む。両親はリイの安全な願いを褒め、兄たちを叱る。その夜、腹を立てた兄たちに窓の外へ放り出されたリイの前に魔法使いの老婆が現れ、望む場所を見たり行けたりする呪文と遠眼鏡を授ける。遠眼鏡を使って月の世界へ行ったリイは月姫に歓迎されるが、月の世界の時間は人間界より遥かに遅く進んでいた。リイが人間界を見ると、老婆から鉄砲と刀を貰った兄たちは王様に仕え、戦争で手柄を立ててそれぞれ国を半分ずつ治める王になっていた。さらに時間が経ち両親も亡くなった後、二人の兄は欲を出して戦争を始めようとする。それを見たリイは遠眼鏡の魔法で人間界へ戻り、兄たちの宝庫から鉄砲と刀を盗み出して山の頂上に立つ。リイは軍勢を追い払い、「争いの元である鉄砲と刀は自分が預かる」と兄たちを諭して月の世界へ帰っていく。心優しいリイの両目はいつの間にか開いており、心を入れ替えた兄たちもリイが月から見守っていると信じて仲良く暮らすようになった。
役割主人公・家族
三兄弟の末っ子。片目が不自由で温和な性格。魔法の遠眼鏡を手に入れ、月の世界から兄たちの争いを仲裁する。
役割家族・敵役・対照キャラ
三兄弟の長男。魔法の鉄砲の力で王となるが、欲を出して弟のサアと戦争を起こそうとする。
役割家族・敵役・対照キャラ
三兄弟の次男。魔法の刀の力で王となるが、兄のアアと対立し戦争を起こそうとする。
役割協力者
月の世界の主人。月の世界を訪れたリイを歓待し、見守る存在。
役割触媒・師匠・導き手
リイに遠眼鏡と呪文を、アアとサアに鉄砲と刀を授けた不思議な存在。
領土を巡って戦争を起こそうとする弟
自分をいじめていたが、後に戦争を止めるよう諭した兄
月の世界で歓待してくれる姫
魔法の遠眼鏡と不思議な呪文を授ける
時代背景
不特定の時代
場所
人間の世界、月の世界
- 欲と武力による争いの愚かさ
- 優しさと無欲がもたらす幸福と報い