弓の達人として生まれ育った八幡太郎義家は、父・頼義と共に奥州の安倍貞任・宗任兄弟との九年にわたる苦しい戦いを制する。戦いの中で貞任と和歌を交わす情けを見せ、生け捕りにした宗任の命を救い、その寛大さによって彼を忠実な家来へと変える。京都への凱旋後、学者の大江匡房から戦の学問が足りないと指摘されると素直に教えを乞い、後に再び奥州で起きた三年戦争では、雁の乱れ飛ぶ様子から伏兵を見破り危機を脱するなど、知勇兼備の将へと成長していく。晩年には、弓の弦を鳴らして天子の病の原因である魔物を退治したり、名高い陰陽師や医者らと共に不気味に動く瓜の謎を解き明かして中の蛇を斬るなど、数々の超人的な活躍を見せる。七十近くまで生きた義家の武勇と人格は、後世の武士たちの手本として長く語り継がれていく。
役割主人公
源頼義の長男で、百発百中の弓の腕前を持つ武将。武勇だけでなく情け深く、学問の大切さも理解する知勇兼備の人物。
役割家族・脇役
義家の父。八幡大神から宝剣を授かる夢を見た後に義家を儲け、共に奥州の戦いに赴いた。
役割敵役
奥州の荒えびすの大将。九年の戦いの末に義家と一騎打ちをし、和歌を返し合うが、最終的に敗れて討ち死にする。
役割敵役・協力者
貞任の弟。生け捕りになった後、義家に命を救われる。初めは隙を見て義家を暗殺しようとするが、その器の大きさに感銘を受け忠実な家来となる。
役割師匠・導き手
義家に戦の学問が足りないと指摘し、後に兵学を教えた学者。彼からの教えが義家の命を救うことになる。
役割脇役
御堂殿の屋敷で、献上された大きな瓜の中に悪いものが入っていることを見抜いた名高い陰陽師。
義家の父
奥州での長きにわたる戦いの敵大将
命を救い、後に心服させて忠実な家来とした
義家に兵学(戦の学問)を教える
時代背景
平安時代後期
場所
京都、奥州、勿来の関など
国
日本
- 武勇と寛大さの両立
- 学問や知恵の重要性
- 名将としての成長と神秘的な力