海上で激突した二つの軍勢が相打ちとなって海に沈み、スヴェン軍の戦士ウルリックとファルカ軍の琴手コンラの二人だけが生き残る。彼らはミストの島スケエの城を治める女王スカァアの捕虜となる。かつて愛した詩人クウフリンの面影を二人に重ねたスカァアは、彼らに死を宣告しつつも最後の歌を歌うよう命じる。処刑の夜、海岸の篝火の前でウルリックは死を前に恋など考えられないと歌を拒むが、コンラは自身が抱く唯一の永遠の愛の美しさを静かに歌い上げる。その歌を聞いたスカァアは、真実の愛を知らないウルリックには苦痛のない容易な死を与えるよう命じる。一方、愛を知り尽くしすでに別次元の境地に達していると見なされたコンラに対しては、燃える火の粉を素肌の胸に置くという壮絶な死の試練を与える。コンラは星のように静かな顔を浮かべ、月が輝く砂の上で静かに息絶える。
役割敵役・触媒
ミストの島スケエの城を治める美しく恐ろしい女軍の女王。かつて愛した詩人クウフリンを思い出し、捕虜たちに死の前の歌を命じる。
役割対照キャラ・犠牲者
スヴェン軍の生き残りである北国人の戦士。多くの女を愛したと豪語するが、真実の愛を知らないと見なされ、女王から容易い死を与えられる。
役割主人公・犠牲者
ファルカ軍の生き残りの琴手。ただ一つの永遠の愛を心に抱いており、その真髄を歌い上げたことで女王からすべてを知り尽くした者と評され、壮絶な死を与えられる。
激しい海戦では敵側の軍勢に属していたが、共に生き残り捕虜として運命を共にする
自らの捕虜としたコンラに愛の歌を歌わせ、その境地の深さを認めたうえで過酷な死を与える
捕虜のウルリックに歌を求めるが、彼が愛を知らぬ者であると見抜き、容易い死を命じる
時代背景
神話の時代
場所
ミストの島スケエの城、およびその周辺の海岸
国
イギリス、アイルランド
- 真実の愛の美しさとその重み
- 愛を知るがゆえに与えられる過酷で荘厳な運命
- 戦士と詩人の対照的な死生観