アルモリカの王グラッドロンは遠征先から、美しく神秘的な女性マルグヴェンと、海獣の血を引く恐るべき黒馬モルヴァアクを伴って帰国した。二人は深く愛し合い、海上で娘ダフウトを儲ける。ダフウトが生まれる際、海には魔的な現象が起こり、マルグヴェンは娘が類い稀な美しさを持つと共に、やがて国に災禍をもたらす存在になると予言した。その後、グラッドロンは再び遠征に出るが、不在の間にマルグヴェンは亡くなってしまう。最愛の妻を失った悲しみからグラッドロンは荒んだ生活を送り、娘のダフウトとも長らく会わずにいた。妻の死から5年後、グラッドロンは海辺でダフウトと偶然再会する。亡き妻の美しさと魔力を受け継ぎ、凶暴な黒馬モルヴァアクや荒れ狂う海と心を通わせる娘の姿を見たグラッドロンは、彼女が間違いなくマルグヴェンの血を引く者だと悟る。グラッドロンはダフウトを王都ケンペルへ連れ帰り、海を愛する彼女の願いを叶えるため、海辺に巨大なイスの市を建設するのだった。
役割主人公
アルモリカの王。マルグヴェンを深く愛すが、死別後に絶望して荒んだ生活を送り、のちに娘ダフウトのためにイスの市を建設する。
役割恋愛対象・家族
グラッドロンが北国から連れ帰った非常に美しい女性。「白き女王」「赤き女王」と呼ばれ、ダナの不死の子孫とも噂される。
役割家族・触媒
グラッドロンとマルグヴェンの娘。母に似た赤い髪と類稀な美しさを持ち、海と深い結びつきを持つ魔術者。
役割その他
グラッドロンが手に入れた巨大な黒い軍馬。海獣の種と噂され、限られた者以外は決して寄せ付けない。
深く愛し合う夫婦
娘。妻の死後は距離を置いていたが、海辺での再会後に王都へ迎え入れる
娘。誕生の際にその数奇な運命と災禍を予言する
自身が乗りこなす海獣の血を引く黒馬
荒ぶる馬だが、ダフウトの美しさには自ら歩み寄り従順になる
時代背景
グラッドロン王がアルモリカを統治していた伝説の時代
場所
アルヴォル(現在のブルターニュ地方)の王都ケンペルや海辺のラズモル周辺
国
フランス、イギリス
- 異界の存在との交わりとそれに伴う宿命
- 超自然的な美と恐怖の表裏一体
- 大自然(海)と人間の運命的な結びつき