飴だま

新美 南吉

青空文庫で読む
近世日本小説
家族・血縁階級・貧富
あらすじ

春の暖かい日、渡し舟に二人の小さな子供を連れた母親と、黒髭の強そうな侍が乗り合わせる。侍は舟の真ん中で居眠りを始めるが、やがて子供たちが飴玉を欲しがって駄々をこね始める。母親の手元には飴玉が一つしかなく、困り果てて子供たちを必死になだめる。その騒ぎで目を覚ました侍は、突然刀を抜いて親子の前にやってくる。母親は子供たちが斬り殺されると思い真っ青になってかばうが、侍は飴玉を差し出させると、舟の縁に置いて刀で真っ二つに割る。そして二人の子供に平等に分けてやり、再び元の場所に戻って居眠りを続けるのだった。

登場人物3
母親ははおや
守護者
女性その他

役割家族

二人の小さな子供を連れて渡し舟に乗る女の旅人。居眠りを邪魔された侍に子供たちが斬られると思い込み、真っ青になって我が子をかばう。

さむらい
調停者
男性武士武士

役割協力者・対照キャラ

渡し舟に飛び乗ってきた黒髭の強そうな武士。刀を抜いて親子に詰め寄るが、一つしかない飴玉を真っ二つに割って子供たちに分けるという優しい行動をとる。

子供たちこどもたち
凡人
その他・不明その他

役割触媒・家族

母親に連れられた小さな二人組。一つしかない飴玉をめぐって駄々をこね、結果的に侍の意外な優しさを引き出すきっかけを作る。

人物相関2
母親子供たち家族

連れ歩いている我が子

母親対立

身分差と恐ろしい外見から、機嫌を損ねて子供を斬り殺すのではないかと一方的に恐れる相手

舞台

時代背景

春のあたたかい日

場所

川を渡る渡し舟の上

日本

テーマ
  • 外見の恐ろしさと内面の優しさのギャップ
  • 身分差による一方的な恐怖と誤解
  • 危険から子を守ろうとする親の無償の愛
キーワード
渡し舟飴だまいねむり