あらすじ
ある国にある美しい湖の村に、ルルとミミという孤児の兄妹が住んでいた。鐘造りだった父親はかつて、音の出ない鐘を造ったことを恥じて濁った湖に身を投げた。成長したルルも村人のために立派な鐘を造り上げるが、やはり音が出ず、絶望したルルは濁り始めた湖へ身を投じてしまう。一人残されたミミは悲しみに暮れる中、睡蓮から教わって花の鎖を作り、湖の底の御殿へ向かう夢を見る。夢の中でミミは、湖の水を澄ませる噴水を直させるため、湖の女王がルルを呼び寄せたことを知る。噴水を直したルルはミミに村へ戻って鐘を鳴らすよう告げて消える。目を覚ましたミミはそれが夢だったと知るが、お寺の鐘を撞くと今度は見事な音が鳴り響いた。ミミは夢の内容が真実だと信じて歓喜し、花の鎖を握って自ら湖へ身を沈める。後を追った村人たちが花の鎖を引き上げると、澄み切った水の中からしっかりと抱き合って事切れたルルとミミの姿が浮かび上がってくるのだった。
登場人物3人
ルルるる
犠牲者男性鐘造り職人
役割主人公・犠牲者
父親の跡を継ぎ見事な鐘を造り上げた少年。鐘が鳴らなかったことを悲嘆し、濁り始めた湖へ身を投じる。
ミミみみ
犠牲者女性職人
役割主人公・犠牲者
ルルの妹。夢で兄が湖の底にいることを知り、夢から覚めた後に自らも湖へ身を投げて兄の後を追う。
湖の女王みずうみのじょおう
超越者女性女王
役割触媒
湖の底の真珠の御殿の主。湖を浄化する噴水を直させるため、ルルやその父親を湖の底へ呼び寄せた。
人物相関2件
ミミルル家族
心から慕い、後を追って湖に身を投じる兄
湖の女王ルル主従
噴水の修理をさせるために湖の底へ呼び寄せる
舞台
時代背景
むかし
場所
水晶のような水が光る美しい湖のふちの小さな村
国
架空の国
テーマ
- 兄妹の強い絆と悲しい運命
- 不可避の悲劇
- 夢と現実の交錯
キーワード
湖鐘花の鎖睡蓮噴水真珠の御殿