画家ベエシル・ハルワアドは、美しい青年ドリアン・グレイの肖像画を完成させる。ドリアンはヘンリイ卿から若さと美の価値を教えられ、自分の代わりに肖像画が老いることを願う。その後、ドリアンは女優シビル・ヴェンと恋に落ちるが、恋を知り演技への情熱を失った彼女を冷酷に捨てて自殺に追いやる。この事件を機に、肖像画は彼の残酷さを反映して醜く変化し始める。ドリアンは永遠の若さと美貌を保ちながら快楽と罪悪に溺れる生活を送るようになり、年月とともに肖像画はさらに醜悪になっていく。38歳の誕生日、肖像画の秘密を知ったベエシルをドリアンは殺害し、科学者アランを脅迫して死体を処理させる。シビルの弟ジェームスが復讐のためにドリアンを狙うが、狩猟中の事故で死亡する。ドリアンは田舎の娘ヘテイを置き去りにすることで自らが改心したと考え、肖像画が元に戻っていることを期待するが、絵は偽善の色を帯びてさらに醜く歪んでいた。絶望したドリアンが短剣で肖像画を刺し貫くと、駆けつけた人々が目にしたのは、美しい少年の肖像画と、胸を刺されて死んでいる醜く老いさらばえた男の姿であった。
役割主人公
永遠の若さと美貌を保ち、代わりに自らの罪や老いを肖像画に引き受けさせる青年。快楽と罪悪に溺れ、破滅へと向かう。
役割触媒・師匠・導き手
社交界の伊達者。ドリアンに享楽主義と青春の価値を吹き込み、彼の人生を狂わせるきっかけを作る。
役割協力者・犠牲者
ドリアンの美しさに魅了され彼の肖像画を描いた画家。後に堕落したドリアンの秘密を知り殺害される。
役割恋愛対象・犠牲者
下層区の芝居小屋で働く可憐な女優。ドリアンと恋に落ちるが、冷酷に捨てられ自殺する。
役割敵役
シビルの弟。姉を死に追いやったドリアンへの復讐を誓い長年彼を探し求めるが、事故で命を落とす。
役割協力者・犠牲者
ドリアンの過去の友人。脅迫されてベエシルの死体処理をさせられ、後に自殺する。
役割恋愛対象
田舎の美しい村娘。ドリアンが改心したと思い込むために恋人となるが、結局置き去りにされる。
ドリアンに享楽主義を教え多大な影響を与える
ドリアンの肖像画を描いた親しい友人
ドリアンが恋に落ちるが、後に冷酷に捨てる相手
姉と弟
姉を死に追いやった男として復讐を誓う
過去の友人で、殺人の証拠隠滅を強要する相手
田舎で出会い恋に落ちるが置き去りにする相手
時代背景
19世紀末
場所
ロンドン市内(ピカデリイ、イーストエンド、阿片窟など)および田舎
国
イギリス
- 若さと美への異常な執着
- 罪悪と良心の呵責
- 肉体の不老と魂の堕落の対比